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百合と楠の橋の下で

その昔、音楽を始めて間もない頃。

初めてもらったバイト代で買った3万円の三味線みたいな音がするギターを抱えて、誰も寄り付かない橋の下に忍び込み真夜中の暗闇に向かって無茶苦茶にギターを掻き鳴らしながら声にならない声で叫びまくっていた。


暑い日の夜は虫と戦いながら
寒い日の夜は白い息をきらしながら

新しい曲や、好きな曲、中には今でも歌ってる曲もあれば、失敗作も

ずっと、ずっと、1人で暗闇に歌ってた。歌とも呼べるかわからない歌を。
何かに取り憑かれたように。
自分の中にある名前のない感情をぶつけながら。







時が経ち、

最近、地元に帰って来た際には夜な夜な抜け出して橋の下へと繰り出し、また歌を歌っている。


あの頃と違うのは、3万円のギターではなく お金では計れないとても良い音のするギターを抱えている事くらいだろうか?笑


そんな事を思いながら歌っていたけど、とある事に気づく。

暗闇に向かって歌ってはいるけれど

1人で歌っている時でも誰かを思い浮かべて歌っていたり、今まで出会って来た人々との間で起こった事と向き合いながら歌っていたり。もちろん自分自身と向き合いながら歌う事もあるけど。


暗闇に対しては歌っていない自分がいる事に気がついたのだ。


1人で歌っていたはずなのに、1人で歌っているはずなのに、そんな「僕の音楽」の周りには気がつけば色んな人達がいて、色んな人達が触れてくれたり関わってくれたりして、そんな音楽に吸い寄せられるように新たな出会いがあったり、とても不思議な感じだなぁなんて



自分でも良くわからないけど、そんな事を考えていた。



独りだと思っていたあの頃の僕が今の僕を見たらなんと言うのだろう?



また数年後にこの場所で歌った時、僕は何を感じ何を想うのだろう?

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コメント

1. ここは…

ユリックスですね。

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