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箱男

冬場は寒いので相も変わらず、長風呂しながら浴槽の中で読書に勤しんでる。


先日は、これまた安部公房の「箱男」を読み終えた。


登場する人物みんなが“箱”の魅力に取り付かれていく様子を描いているのですが、
箱を頭から被り、外の生活を覗き見る者、覗かれる者、、ニンゲンの目からの視点ではなく箱から覗くニンゲンの視点を起点にして支離滅裂気味に進んでいく物語に気がつけば魅了されてしまいました。

高校時代に買ったは良いけどなかなか読む気になれずに、先日実家に帰った時に偶々この本が目に付いたので読んでみようと思ったのですが、安部公房は本当に面白いです。

比喩表現はもちろん、ストーリーの組み立てなどもよく思いつくなぁと。



しかし、この箱男。
主人公がコロコロ入れ替わったり(?)して
解読するのが中々難解だったりして自分の中でまだ腑に落ちてない点もあったり…

なので感想は控えたいのですが、一つ気がついた事が…

それはこの「箱男」という小説を読んでいる読者全員が気がつけば皆んな箱男になっているのだ。

何故ならば、この箱男という小説に登場する人物たちの私生活を覗くことによって 
この箱男という小説は読者にとっての“箱”へと変わり、知らぬ間に読者の誰もが“箱”を頭からすっぽり被って外の世界を覗き見る箱男へと変わってゆくという罠にハマってしまうのだ。

さらに言えばきっと、この小説を通して安部公房は読者の心を覗いているのでは…と。

まんまとしてやられて驚愕してしまいました。


また、もう一回読み返してみようかな。



興味深い一冊に出会いました。

皆さんも是非読んでみて下さいね。

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写真は全然関係ないけど、こないだ代々木公園を散歩した時に見つけた梅の花。

梅の花が咲くともうすぐ冬も終わりを迎える。

春が芽吹くまであと少し。

コメント

1. 無題

ブログ更新ありがとうございます。

実は
戸渡さんが、ステキな本(または音楽に)出逢い
その感想というか
感じたことを
表現してくれる言葉が
とても興味深くて…
もっと聴きたいなって思います

自分が本を読んで想うより
戸渡さんの感想を感じたいとか
ちょっと意味不明ですねw(笑)

でも、忙しい中
日常感じたことを
書いてくれるブログ、
これからも楽しみにしています

今週の木曜日
初10番勝負
行かせていただきます。
ワクワク感が止まりません。«٩(*´ `*)۶»

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